破産・債務Q&A
破産のメリットとデメリットを教えてください。
Q.
破産のメリットとデメリットを教えてください。
A.
破産のメリットとして、債務の処理がすべて破産手続のなかで行われますので、破産手続が開始されれば返済や取り立て等が行われなくなることが挙げられます。わざわざ裁判所を通して破産手続をとらなくても会社を倒産させることはできますが、破産手続をとらない場合は、多数の債権者との交渉をしなければならず、また、その内容は全債権者にとって平等でなければなりませんから、その処理は困難なものとなります。破産手続によって会社の財産を平等に配当し、債権者の混乱を抑えることができるのが破産の大きなメリットといえるでしょう。
一方、破産のデメリットとしては、
●会社が破産する際には会社の債務の保証人であった経営者も同時に破産手続をとる
場合が多く、その後の金融機関からの借り入れが困難となり、再び起業することは困難と
なる。
●民事再生においては破産をした際の弁済率を下回る再生計画は認可されないことか
ら、民事再生を行うことが可能であるのに破産手続を選択した場合には、債権者への弁済
額が民事再生の場合よりも少なくなってしまう。
●ほぼ全ての従業員が失業することとなる。
●破産手続が開始されると営業を停止しなければならないため、製造業等においては仕掛
品があっても完成させることができず、廉価で販売せざるを得ない場合もあり、社会的損失
が発生する。
などの点が挙げられます。
破産・債務|破産・債務Q&A
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