離婚Q&A
子どもの監護者とはどのような役割があるのですか
Q
子どもの監護者とはどのような役割があるのですか。
A
監護者とは、子どもと生活を共にして身の回りの世話をする者のことをいいます。
親権は、身上監護権と財産管理権に分類することができます。一般に「親権」と呼ばれているのはこの二つを合わせたものですが、離婚の際に身上監護権のみを分離して、親権者と監護者に分けることも可能です。
例えば、父母双方が親権を譲らないなどの理由により、親権者を父親、監護者を母親と定めた場合、父が子どもの法定代理人として財産管理等を行い、母が子どもと共に生活し身の回りの世話や教育をするということになります。
離婚と同時に定めなければならない親権者とは異なり、監護者は離婚の成立後でも定めることができます。
監護者について父母の間で合意することができない場合は、家庭裁判所に調停・審判を申し立てることができます。
親権者については離婚届に記入欄があり戸籍に記載されますが、監護者についてはそのような記載はされません。離婚後のトラブルを避けるため、親権者とは別に監護権者を定める場合には、書面に残しておいた方がよいでしょう。
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