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相続・遺言(専門)

遺言のメリット

遺言書のメリット

遺言書を書く主なメリットとしては、「遺産分割をスムーズに進められる」「自分の好きなように財産を分けることができる」という2点が挙げられます。

遺産分割をスムーズに進められる

遺言がない場合、原則として亡くなった方の相続人が全員で遺産の分け方に関して協議を行い、協議が整えば実際に遺産の分割が行われることになるのですが、遺産分割協議で一番大変なことは、相続人全員の足並みを揃えることです。

一人でも協議に同意しない相続人がいれば、裁判沙汰の遺産相続争いにつながりかねません。

自分の死後、残された財産に関して相続人にどのように遺産分けをして欲しいかを明確に書きとめておけば、こうした遺産相続争いを防ぐことができます。

また、相続争いは、自分の子供以外にも、子供の配偶者やその両親、または相続人となった自分の兄弟やその関係者など、様々な人間関係が絡んできてしまうのが、その複雑たるゆえんです。
ですから、遺言書は、親族間の全員の平穏を導く保険とも言えると思います。

自分の好きなように財産を分けることができる

自分の財産の分割について希望がある場合、遺言書を作成し、充分な生前対策を行う必要があります。これがしっかりと出来ていれば、ほとんど自分の好きなように財産を相続させることができます。

特に下記のようなケースの場合には、後々トラブルにならないよう、遺言書を遺しておくことをお薦めします。

1. 家族、親族間が不仲で相続時にはトラブルになる可能性がある
2. 生前贈与で相続人間に差がついている
3. 特定の人(お世話になった人、可愛がっている人など)に多くを遺したいと考えている
4. 同居して面倒を見てくれている人、後を託す人がいない
5. 遠隔地に移住し、連絡がつかない相続人がいる
6. 不動産のような分割しにくい財産が多い
7. 財産を社会、地域や福祉活動などに役立てたい